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穏やかな世界の終末 地球の放課後

終末SFという割にはあまりに穏やかなほとんど何も起こらないいわば、世界系日常系の物語であった『地球の放課後』。草食系少年と三人の美少女が長い夏休みを過ごすだけのような物語で、一体どういうオチをつけるのだろうと思っていたら、あまりにきちっとしたオチがついたのでかえって驚いてしまった。

 

人類がいなくなった世界に取り残された少年と少女たちを描くと言っても衣食住には不自由しないし、ときどきうろつくファントム以外にはほとんど外敵もいない世界はまさに一種の楽園と言える世界。

 

何の関連も共通点もなかったはずの残された4人が5巻でようやく実はそれぞれ数学の天才であることが判るのだが、だからそれがどうした?という風に終わってしまったが、それに意味があると判明した最終巻は本当に驚いた。